10 Critical Workers
新しい価値をつくる、10の頭脳
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Made in Japan」ソフトウェア世界ブランドを創り上げる
小松 宏行/こまつ ひろゆき
職種:開発 部署・役職:アドバンスト・テクノロジー&エンジニアリング本部 エグゼクティブ・フェロー 公立大学法人 首都大学東京 産業技術大学院大学 客員教授 入社年:2009年 中途入社
アメリカ・シリコンバレーで直感した、ひとつの確信
新型CPUを搭載するワークステーション向けOSの開発、データベースソフトウェアの開発、世界初のWebブラウザを開発したインターネット企業のシニアマネジャー・・・20年余りにわたりアメリカ・シリコンバレーの名だたるIT企業でトップレベルのキャリアを積んできた小松の脳裏には、ある疑問がいつも片隅にあった。それは「車や家電、あらゆる分野でモノづくりが得意な日本人なのに、どうしてソフトウェアだけは世界に通用するものが作れないのだろうか?」という疑問。シリコンバレーで働く世界中の人々と比べても、日本人の才能は決して引けを取らない。むしろ、優れている点も少なくない。なのに、なぜ…ITの最先端に身を置いてきた彼だからこそ、歯がゆい思いを禁じ得なかったのである。
ITの最先端に身を置いてきた彼だからこそ、歯がゆい思いを禁じ得なかったのである。この疑問に対して、小松はやがてある解答を見出すに至る。一般的に、欧米ではITを構築する際に「投資へのリターン」を最重視するのに対して、日本では「投資コスト」という視点でとらえがち。必然的に、開発費は「期間×投入されるエンジニアの人数」から積み上がるコストの妥当性で語られることとなり、プロジェクトは「ひと山いくら」的に編成されるケースが大部分となる。そのため、プロマネ・SE・プログラマー間には自然と階層が設けられ、レイヤーごとに分断された集団が、連携を欠いたシステムを作る、といった悪循環に陥る。何とも、非生産的な構造ではなかろうか。だが、それだけに小松はある確信をしていた。「この構造を変革すれば、シリコンバレーに負けない日本発のソフトウェア開発を必ずや実践できる」と。
壮大な目標 でも、決して不可能ではない
期せずして、遠く離れた日本でも全く同じビジョンを抱いている人物がいた。ワークスアプリケーションズ、代表取締役CEO牧野正幸だ。必然的に二人は巡り合い、かくして小松はキャリア10社目の転職を決意する。「もちろん、牧野CEOのビジョンに共鳴したこともありますが、それ以上にワークスの企業力・技術力の確かさが転職を決めた重要なポイントでした。日本のソフトウェア作りをアップデートする、という壮大な夢を達成させるためには、基礎的な研究・開発にかなりの期間を要します。それだけ費用もかさみます。その点、ワークスには国内トップシェアの製品がある。要するにお金がある(笑)。言い換えれば、日本を背負って、世界と互角に戦えるソフトウェア会社はここ以外にない。自信をもってそう判断した、ということです」。
そんな小松は現在「日本のソフトウェア開発を変革する」ために設立された研究所で、300名ほどのメンバーを率いて、さまざまな先進的技術の研究・開発に明け暮れている。一例をあげれば、エンタープライズのような大規模ソフト開発における、バグが出ない画期的な開発・設計手法の確立。あるいは、アマゾンとの事業提携に伴う、次世代クラウド向けツールの開発。また近々、海外にも新しい研究拠点を開設する予定。彼自身が語る通り、日本のソフトウェア開発を世界レベルへと引き上げることは非常に壮大な取り組みである。だが、その試みは間違いなく実現に近づいている。Made in Japan、Made in Works Appricationsがソフトウェアの世界ブランドになる日は、そう遠くない将来に訪れるはずだ。
(現在の仕事)
ワークスにおける基礎研究部門のトップとして「品質技術」「先行技術」「技術教育」の研究・開発に取り組む日々。
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