ワークスアプリケーションズの「ERPパッケージソフトウェア開発」だから経験できること。
―――エンジニアとして製品開発に携わるS.S.さんの立場から、「当社の製品や製品開発の魅力」を教えてください。
S.S.
まず「HUE」と「HUE Classic」の魅力は、「日本企業が0から作った国内大企業向けERPパッケージソフトウェアである」という点です。
個人の所感にはなりますが、当社のように「大企業向けERPパッケージソフトウェア」という巨大なシステムを自社製品として開発している企業は、日本企業のなかでは貴重なのではないかと思います。
他社の大企業向けERPパッケージソフトウェアというと、外資系の企業が作っているシステムが多いかと思うのですが、「HUE」と「HUE Classic」は、日本企業であるワークスアプリケーションズが0から作ったシステムなので、日本の企業の業務運用にマッチしやすい仕様にしてあります。
続いて、当社の製品開発の魅力は、上流工程〜下流工程まで、システム開発のすべての工程に一人ひとりがオーナーシップを持って取り組める点です。当社では、機能担当のエンジニアには、誰であっても当事者意識と責任をもって開発に取り組む姿勢が求められます。
実際に私が新人だった頃も(そして現在も)自分の担当する機能の開発については、設計〜実装までのすべての過程において、常に主体的に取り組むことが求められました。
当社は、社員の上下関係が厳しくないフラットな会社なので、困ったときには上長や先輩に相談しやすい環境です。もちろん、必要なタイミングで上長や先輩がフォローしてくれるのですが、そうはいっても「この機能をどのような設計にするか?ここの部分をどのような仕様にするか?」などを最終的に決めるのは機能担当である自分です。
新人の頃は正直「こんなところまで新人の自分が決めて良いのか!」と驚くこともありましたが、機能担当として裁量と責任を持って主体的に開発に取り組めるこの環境は、エンジニアとしての成長にもつながると思います。
―――お話のなかに「ワークスアプリケーションズが0から作ったシステム」という話がありましたが、当社製品は開発に限らず導入や保守も含めてすべて自社内で担当していますよね。
S.S.
はい。当社は製品の開発・導入・保守まですべて自社でやっているので、お客様との距離感が近いです。
距離感が近い分、お客様が製品を使われている様子をより具体的に想像して「お客様の使いやすいように」という点を日々意識して開発に取り組めます。
カスタマーサポートのもとに来るお問い合わせ内容にも直接目を通すことができるので、例えばUI(User Interface)の修正や、システムの画面に表示されるメッセージの改善といった小さな規模の開発であっても、「こうした方がお客様がより迷わずに操作できるのでは?」という改善案がイメージしやすいです。お問い合わせ内容を直接確認することで「そもそも機能がこのような仕様になっていれば、今回のお問い合わせは発生しなかったのでは?」と、根本的な問題解決につながる改善案を試行錯誤できています。
―――続いてエンジニア経験を活かしつつ、カスタマーサポートとして製品に関わるT.Iさんの立場から、「当社の製品や製品開発の魅力」を教えてください。
T.I.
当社のERPパッケージソフトウェア開発の魅力として挙げられる点が2つあると思います。
1つ目は「0から自分の手で自社製品を作れること」です。
SIer(エスアイヤー)のようなシステムの受託開発を中心に請け負う形だと、一般的にはお客様から「こういうシステムを作ってほしい」という発注を受けてからお客様の業務を具体的にヒアリングして、定義書を作って設計をして…という流れになるかと思います。
当社では機能の設計を考える際に「カタログ」という独自のフレームワークを使用します。
カタログの考え方は一般的な設計書を作るのとは少し違って、まず機能を使うユーザー像(ペルソナ)を自分で設定したうえで、そのユーザーの現行業務はどのような流れになっているのか?何に困っていて、何を解消したいのか?を順序立てて検討していきます。
そのうえで、どのような仕様であればユーザーの抱えている課題を解消できるのかを考えて、ドキュメントに起こしていきます。このように、0から課題を想定し、その課題を解消するための機能を自分の手で作りあげられるのは、当社のERPパッケージソフトウェア開発の一番の魅力だと感じます。
2つ目は、「HUE」と「HUE Classic」の強みである「圧倒的な機能網羅性」に紐づいた魅力です。一般的に1つの新規機能を開発するとなると、たった1つの機能では実現できることが限られてしまうと思います。一方「HUE」や「HUE Classic」には、もともと多数の既存機能が備わっています。そこに新規機能を1つだけ追加する場合でも、新規機能を既存機能と組み合わせて使えるように設計することで、さまざまな使い方ができるように工夫することが可能です。
たった1つの機能の追加であっても、他の機能とつなげることで多様なニーズに応えられる汎用的な製品へと可能性を広げられるのは、当社のERPパッケージソフトウェア開発ならではの特徴と言えるのではないでしょうか。
―――機能の組み合わせ次第で「実現できること」の幅がぐっと広がるのはワクワクしますね。
T.I.
そうですね。同じ1つの製品でも、設定や運用の仕方を変えることによって本当にいろいろな動き方をします。
ちなみにこれは、カスタマーサポートの業務のなかでも感じることなのですが、お客様ごとに細かい業務内容や解決したい課題は異なるものの、どのお客様も同じ1つの製品を使われているので、製品に対するご要望は似てくると思っています。
1つの企業からのご要望に対して、他の多くのお客様にも展開できるような提案ができないか?常に試行錯誤できるのも、「HUE」と「HUE Classic」に関わる業務ならではの「ワクワク」かもしれません。