壁にぶつかっても挑み続ける力を。
―――未経験のプログラミング言語・スキルなど、分からないことにぶつかることも多々ありそうですが…。
T.Y.
当社の場合、SI・SESエンジニアの入場先となるクライアント企業を決めるタイミングで、先方との面談を行います。
私は「新しい環境で未経験のプログラミング言語を使う」という状況に不安があり、面談の際に「先方で使っているプログラミング言語を使ったことがないこと」をお伝えしたのですが、お客様はそれを承知したうえでオファーをくださりました。
実際に入場してみると、キャッチアップ資料を用意してくださっていたうえに、「まずはここからやってみましょう」と段階を区切って業務を振ってくださったので、キャッチアップがしやすかったです。
それからワークスアプリケーションズ・グループで育った社員には「まずは自分で考えてチャレンジしてみる」という姿勢が根づいています。
それは自分も例外ではなく、「まずは自分の力でチャレンジしてみて、ダメそうだったら相談しよう」という気持ちで、新しい環境や未経験の言語という壁を乗り越えていきました。
K.I.
初めてSI・SESエンジニアとしてクライアント企業の業務にあたった時は業務のイメージがつかず、不安になったこともあります。
例えば、私も使ったことのないプログラミング言語を使うケースがあって、正直キャッチアップが難しいと感じることもあったのですが、普段なじみのある言語で開発をする時の感覚を思い出しながら一つひとつ自分のものにしていきました。
ワークスアプリケーションズ・グループで培ってきた自身の経験を応用しつつ、それでも分からないところは、素直に先方社員や一緒に入場している仲間(ワークスアプリケーションズ・システムズ社員)に質問することで進めていきましたね。
経験を活かしながら着実に進めていくことで、不安を乗り越えられたと思います。
―――ワークスアプリケーションズ・システムズでは、新しく入社された方の立ち上がりを支援する研修も用意していますよね。講師を担当しているY.S.さん、研修について教えてください。
Y.S.
はい。
前提として、現在(2022年11月時点)当グループのSIサービス事業では幅広い採用を行っており、なかにはSIエンジニアとしての経験が浅い方もいらっしゃいます。
SIサービス事業部門では2022年9月から、経験が浅い人でも安心して業務が始められるように独自のプログラムを開始しました。
カリキュラムは、大きく4つに分類されます。
1つ目が、SIサービス事業部門 独自の入社オリエンテーション(※)
2つ目が、テクニカルスキル研修
3つ目が、ポータブルスキル研修
4つ目が、キャリア面談
という分類です。
※当グループでは、通常入社者全員を対象にした入社オリエンテーションを実施しておりますが、SIサービス事業部門が配属先となる方には、追加で専用のオリエンテーションを設けております。
―――研修カリキュラムの内容はどのようなものでしょうか。
Y.S.
1つ目の「SIサービス事業部門 独自の入社オリエンテーション」は、エンジニアがSIサービス事業に従事するうえでの心構えを理解してもらうことを意図しています。業界特有の慣習や、業務でよくある問題についての対処方法が学べる内容です。
2つ目のテクニカルスキル研修は、実務にあたる前のスキルアップを目的に、最近トレンドになっている技術を主に扱います。例えば、AWS(Amazon Web Services)やVue.js(ヴュー・ジェイエス)について、自習形式で学習を進めてもらう形です。
初めて実務にあたる際に、少しでもスムーズに業務を進められるように、ということを意図しています。
3つ目のポータブルスキル研修は、環境や時代の変化に左右されないスキルの獲得を目指しています。ソフトウェア開発者としてのベースとなる知識、ドキュメンテーションの書き方・話し方、キャリアについての考え方を身につけていただくカリキュラムです。
4つ目のキャリア面談は、入社者自身が「今後どのようなキャリアを歩みたいのか」を中長期的な目線で明確にすることを意図しています。
「エンジニアのキャリア」とひとことで言っても、いろいろな方向性があるので、本人の特徴・強みを活かしながら、どのようなキャリアが理想なのかを面談担当者と一緒に考えて整理していきます。
―――2022年9月から開始したばかりの新しい研修(記事公開日時点)ですが、実際に進めてみていかがですか。
Y.S.
今まさに研修を受けている社員の感想をご紹介しますね。
カリキュラムの中に、書籍を読んだうえでディスカッションをする研修があるのですが、研修を受けた社員からは、「ディスカッション形式で他の社員と相互のコミュニケーションをとりながら学習するので、過去に経験してきた講義形式の研修と違って、学習内容が頭に入りやすい」という感想をもらっています。
テクニカルスキル研修やポータブルスキル研修についても「AWSやVue.jsについてほとんど知識がない状態から、カリキュラムを進めることで徐々に知識がついてきていてうれしい」や「すでに一定の社会人経験を積んできたこのタイミングで、改めてポータブルスキルを学べることが新鮮で有り難い」など、とてもポジティブな反応を示してくれているんですよ。
ただ一方で、改善要望ももらっています。
例えば、入社時にやっている「SIサービス事業部門 独自の入社オリエンテーション」は、「入場先となるクライアント企業を決めるために実施する面談の前など、実務にあたる直前に実施した方が効果的なのでは?」という意見です。
まだ始まったばかりの施策なので、こういった受講者の声を反映させながら、まだまだアレンジしていきたいと思っています。